園長室から

新年を迎えて

平成最後の新しい年が始まりました。皆さんはどのような新年を迎えられたでしょうか。

私は大みそかから二日にかけて両家の実家に一泊ずつお世話になり、例年と変わらないお正月を過ごしました。

寝正月になる年もありますが、昨年から今年にかけて今回の年末年始は、友人と会う機会が多かったり、お芝居を観に行ったりと毎日出かけ歩き、充実した時間を過ごしておりました。

特に、私がまだ若い頃一緒にめるへんで仕事を頑張っていた同僚達が、それぞれ結婚し職場を離れ県外に行ったり仙台を離れたりしていてなかなか会うことができずにいましたが、今回急きょ集まることができました。大阪に引っ越した先輩が県北のご実家に帰省するとのことで、仙台まで出るから会わないかと声をかけてもらったのがきっかけでした。当時一緒に働いていた後輩数名にも声をかけると、皆喜んで参加!驚異の参加率でした(笑)。

それぞれ家族も持ち、離れた場所で頑張っているにもかかわらず、家族の話題や住んでいる土地の話などはほぼ話題にあがらず、話のメインをさらっていったのは『めるへん』。話題はめるへん一色でした(笑)。

昔こんなことがあったよね、こんなことして園長に怒られたよね(苦笑)…という思い出話から、今のめるへんのこと、卒園した子ども達のことまで。今回のメンバーでは唯一私が現役なので、園舎は変わったのか、めるへんらんどはどうなっているのか、どんな行事がまだ続いているのか、バスは?等々質問が殺到。いろいろ話しているうちに昔とほとんど変わっていない…ということが判明。特にめるへんたいむは今でもやっぱり人気なんだ~!!!と歓声が上がりました。でもあれは毎回コーナー内容を吟味しないといけないし、準備も大変だったよねーと。でも自分が子どもだったらすごく楽しいと思うから子ども達にとっては不動の人気なのも分かるよねーと皆納得。

そしてめるへんっこ達が楽しめるあそびの代表、劇あそび。これも今回の話題の中心でした。実は裏話のようになりますが、これは先生達をかなり悩ませる活動のトップに今も昔も変わらず君臨しています(笑)。決められたことを決められた通りに行なっていくようなスタイルとは真逆で、その時々で子ども達から湧き上がる発想や想像力をどう取り入れていくのか、どんなふうにクラス全体で共通理解をしていくのか、子ども達の個々の声やアイディアをどうストーリーとしてつなげていくのか等々、先生達の悩みは挙げたらキリがありません。ですから今でも劇あそびの勉強会を行ないながら年明けすぐに始まる劇あそび旬間に備えています。

今回集まったメンバー時代と唯一異なるのは、劇あそびを以前は発表会という形態をとってステージ発表していたこと。台本通り進める『劇』ならば発表できますが、このような形で進めていく劇あそびをステージ発表するのは本来の目的や子ども達の今育ってほしい姿とはズレが生じてしまうので、そこが往年の悩みであり課題でした。何年もかけてその部分を吟味し検討した結果、発表の形態をとらず、本来の目的やねらい、子ども達の成長に必要な部分を育てることを第一に考えた形に変えたことが昔の形態と変わったところでした。そこに集まったメンバーも「うんうん、本来はそうあるべきだよね」「そんな形態になってよかった!」と皆納得でした。

そして最後に驚いていた昔と変わっていないもの、それは手書きのクラスだよりでした。

「ええ~?!まだ手書きのクラスだより出しているんですか~?!このハイテクな時代に!」と…(苦笑)。確かにどんどんIT化が進んでパソコンなどは当たり前の時代。手書きするよりもパソコンで作る方が仕事の時間短縮にもつながってはるかに効率もいい。先生達の仕事の負担を考えると答えはすぐに出ます。でもこんな時代だからこそあえて事務的な印象を持たずに温かみのある思いのこもったクラスだよりでありたいという思いもあるのです。効率優先か一枚のプリントが醸し出す温かさが優先か。いろいろな想いが入り混じるわけです。「クラスだよりには、自分のクラスや自分の保育に対しての想いを綴っていたよね」とか「あの一枚に愛をこめてたよねー、字には自信なかったから自分のクラスの保護者は読みにくかっただろうけどー」と、懐かしさと共にこんな声も出ていました。それは今も変わらず、皆手書きのイラストなども加えながら、自分のクラスへの想いや保護者と共有したい子どもの育ちについて丁寧に仕上げるようにしています。

 

今年は平成という一時代が終わり新しい時代の幕開けでもあります。

時代はどんどん変わり私達の身の周りも変化しています。

今回昔懐かしの同僚とのこれらの話は私の中でもいい刺激になりました。時代の変わり目でもある今年は、もう一度改めていろいろな日常の当たり前を見直してみようと思いました。時代が変わろうとも、昔からのものの中にも失くしてはならないものもあれば、時代と共に変わっていかなければならないものもあるはずです。どの部分がそのままでいいのか、どの部分が変わっていかなければならないのか、その見極めが重要であると思います。ですからその見極めの部分を丁寧にみていきながら、めるへんに携わった過去の先生達に今後も誇れるようなめるへんでありたいと思った新年の幕開けでした。

 

 

園長    伊勢 千春


カテゴリー: 園だより |
«
»
▲ページの先頭へ