園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2015年09月18日

めるへんでは、身体をたくさん動かしていろいろな運動あそびを楽しむことや、友だちと力を合わせて頑張る力をつけるために欠かせない行事のひとつとして運動会を行なっています。

普段から体操や鬼ごっこ、縄跳びや登り棒など、たくさん身体を使って遊ぶあそびは日常的に行なっていますが、それに加えて運動会では楽しく身体表現する中でみんなで形を作ったり、最後まであきらめずに走る、力を合わせて頑張るなどの普段の遊びだけではなかなか補えない「育ち」を大切にしています。

 

運動会を通して、年少・年中さんにはかけっこのルールを覚え、走るの楽しい♪ということを味わったり、みんなで一緒に踊ったりすることで、身体を動かすことが楽しい♪という気持ちを持ってもらえたら充分です。

 

そして年長さんには自分の出せる力を出してゴールすること、クラスカラーの一本のバトンを全員でつなぎ、一生懸命頑張る力や組体操などでみんなで表現することへの満足感・達成感を味わってほしいと思っています。

かけっこは、個人の頑張りだけですが、年長組が行なう組体操やバルーン、リレーは個人の頑張りはもちろんの事、まさにその個々の頑張りが集まり、ひとつのおおきな形を作り、また新たな形がうまれます。誰かの頑張る気持ちが欠ければ、みんなで一つのものを作り上げるということが難しくなってきます。

そのようなことを年長児には伝えていかなければならないし、経験させたいと思っています。

 

リレーでは一生懸命必死に走っている子もいれば、もっと発揮できる力があるのではないかなーという子もいますし、組体操もあと少しの我慢や辛抱があればもっといいものができるだろうなー・・・と心の中でエールをおくりながら見ていました。

速く走れるようになるコツや上手にできる技術的な技はたくさんあると思いますが、そのようなことの他にもこの幼児期の子ども達の育ちには大切なことがあると思います。

それは、やはりものごとに向かう 「姿勢」 や 「気持ち」 がまずは大事だと考えます。特に年長くらいになれば、自分だけの頑張りや満足を、今度は 「クラスみんなで頑張るんだ」 という、みんなの中のひとり・・・という意識にかえていくことができる時期だと思います。

ですからそこを伝えていくために、クラス担任に加わり、私も含め担任以外の先生たちも時に熱い思いを子ども達に伝えています。

昭和世代は特にこういうことには熱くなります(笑)。

 

これから先の子ども達の長い人生の土台となる部分の 「心育て」 を少しずつ、そして一つずつ、コツコツ大切に保育をしていきたいです。

その積み重ねがきっと次へつながるだろうという願いを込めて・・・。

 

さあ、来週土曜日がいよいよ運動会です。

幼稚園では一番のメインイベントといってもよい行事であり、その子ども達の成長の様子をおうちの方々に観て頂き、お子さんの成長を感じていただく日です。

 

始業式から先週までの二週間以上、雨ばかりが続き、運動会の練習を全くと言っていいほど園庭で行なえませんでしたが、今週に入ってからは外でどうにか練習が行なえました。

明日からはシルバーウィークに入るため、連休が明けたらすぐ運動会です。

こんなに練習時間のとれなかった運動会は私の過去の記憶をたどってもおそらくなかったと思います(笑)。

しかし、運動会にかける思い、運動会を通して子ども達の心育てにかける思いはいつも以上にあります!

 

そんな保育の成果が運動会当日にあらわれればいいなーと思っています。

 

 

 

園長    伊勢 千春

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