園長室から

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

さあ、宝の宝庫へ

先週金曜日の予定だった親子歩き遠足。雨天のため今週金曜日に延期となりました。めるへんでは年に2度、遠足があり、そのうちの一回は春の親子歩き遠足としています。行き先は隣の風の子公園!どこか別の場所へとの声も時折聞こえてきますが、子ども達がしょっちゅう遊びに出かけている自然豊かな宝の宝庫のこの公園を、是非保護者の皆さんにもどんなところか知っていただきたいという思いもあり、ここ数年は毎年風の子公園を目的地と定めています。

春は、梅の花にふきのとう、カタクリの花やタンポポ、つくしから始まり、ここ最近はフキも採ってきてすじ取りをし、茹でてあくをとってからお味見。梅の実を拾ってきて「いいにおい~…」とうっとりしたり(笑)、ヨモギもとってきて香りを味わいながらヨモギ団子を作ったり、まさに春だけでもこーんなにたくさんの宝に隣の公園で出会えます。桜もみごとで、隣という特権を最大限に利用して、年長になると桜の蕾から開花、満開の桜のあとに散ってゆくまでの様子もこまめに見に行くことができます。5月のこの時期は新緑がとっても綺麗で、新緑を眺めながら鳥のさえずりにも耳を傾けて鳥を探す…なんていうことも…。秋にはどんぐりや栗ひろい、キノコなども見つけて大興奮。秋ならではの葉の色が緑から黄色、オレンジ、そして赤へと少しずつ紅葉していく様子も桜と同様、こまめに見に行くことができます。コオロギやバッタなどたくさんの虫たちにも出会え、落ち葉になればなったで落ち葉のじゅうたんの上をカサカサパリパリパキパキと音を立てながら歩くのもまた楽し!そうそう、昨年は椿の実も拾ってきて、キリを使い笛作りに集中していた子達がいたなー。雪景色の風の子公園もまた格別で、私は大好きです。

こんな季節の移り変わりを体感するだけでも、五感を存分に使うことができます。見る、食す、聞く、触る、嗅ぐ、全てをこの森で、しかも人の手でなにも用意されていない自然の状態から体感することができるなんて、こんな贅沢なことはないと思っています。

五感をフル回転させるだけでなく、木登りしたり、崖のぼりをしたり、草を転がってあそんでみたりー。できるかなーと最初はちょっぴりドキドキするようなことも友だちの姿を真似ながらチャレンジしてみたり、できる子に手伝ってもらったり応援してもらったりしながら、遊具がなくたって身体全体をたくさん使ってあそぶこともできます。できるようになる達成感や友だちとの自然な関わりも生まれ、だからこそ、子ども達はみんな風の子公園が大好きなのだろうと思います。

そんな公園に明日は親子歩き遠足です!天気予報は晴れ。気温30℃の予報…!

熱中症に気をつけながら、子ども達がこんなに好んであそんでいる場所を是非保護者の方にも体感していただけたらと思っています。日頃の運動不足も解消しつつ…。

さて、明日はどんな宝物に出会えるか、ワクワクです♡

 

 

園長    伊勢 千春

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絵本の世界で心豊かに

先日、絵本作家のかこさとしさんが92歳で死去されたというニュースを目にしました。

かこさとしさんといったら、それはそれはたくさんの種類の絵本を出版されており、幅広い年齢層に支持されている作品が多々あります。代表的な作品では 『だるまちゃんとてんぐちゃん』 『からすのパンやさん』 『どろぼうがっこう』 などのおはなしえほん。これらはシリーズでもたくさん作品が出版されており、私も新刊が出ると本屋で手にとり、今度のお話はどんなかな♡とワクワクしていた一人です。おはなしえほんの他にも自然と生活にまつわる本や子どもと年中行事の本、からだの本や科学の本に至るまで、本当に幅広い分野においてたくさんの作品を世に送り出した方でもあります。園の本棚の一部だけでも、かこさとしさんの絵本がこーんなに!

生涯現役、晩年まで創作意欲を燃やしていたかこさとしさんですが、その背景には戦争への反省と平和への願い、将来を担う子ども達への想いがあったそうです。そんな話を受け、もう一度改めて何冊かの絵本を手にとってみました。

たくさんの方が一度は読まれたことがあるだろう 『からすのパンやさん』。

4羽の子ども達の子育てに奮闘しながらパン屋を切り盛りしているお父さんとお母さん。お客さんの「もっと安く」「お店をきれいに」「いろんな種類のパンがあったらいいな」のリクエストに応えながら、いろいろ考え、変わった形の楽しくて美味しいパンを作りお店が大繁盛するというお話。数えてみたら見開き1ページになんと84種類ものパンがありました!テレビパンやかみなりパン、歯ブラシパンにトンカチパンなど、もし本当にこんなお店があったらどれを買おうかワクワクが止まらない!という感覚になり、ひとり、絵本をみながらにやけてしまいました。そんなパン屋にたくさんのからすがパンを買いに行くのですが、そのページもまた面白い。オシャレからすやケガをしているからす、おばあちゃんからすにカメラマンのからす等々。同じからすが一羽もいない。そして絵本のあとがきには【一羽一羽のからすの表情に個々の生きた人物描写の表現を試みた作品。もう一度からすたち一羽一羽の表情を見て笑って下さい。】と書いてありました。見開いた1ページでこんなにも楽しめるなんて…と、この絵本の楽しさを改めて感じました。

また、同じシリーズで 『からすのてんぷらやさん』 では天ぷら屋が火事になり、店主はヤル気を失ってしまうも、近所のレモンさんやなかまのからすが天ぷら屋の再開を手伝い、元気を少しずつ取り戻しながら店を再開させるという内容です。かこさんはこの本を東日本大震災後の2013年に発行しています。あとがきには【戦災や震災の時、レモンさんのような方々に何人も接して、平時では得られぬ貴重な教えをいただいた。そして人間の社会はただ大勢いるのではなく、互いに助け合い補い合って「社会」が成り立つことを知った。】と綴っています。

かこさんは作品をつくるとき、「子どもであっても自分の考えを持ち行動できるよう、お手伝いしていくことが自分の使命と考えている。」と言っております。それはかこさんの絵本 『だるまちゃんとてんぐちゃん』 『からすのやおやさん』 などからも伝わってきます。

一度は読んだことのある絵本でも、こんな切り口からもう一度改めて読み返してみると、全く違う新しい絵本にであったような感覚になりました。かこさんの作品だけではありませんが、このようにまた違った角度から大人も絵本を楽しみ、絵本からのメッセージを受けとる…そんな時間を持つのもたまにはいいですね。私自身、忙しい毎日の中でも少し心が豊かになれた時間でした。

子どもと一緒に楽しむ絵本、大人が考え感じる絵本。人によってそれぞれ楽しみ方や感じ方、受け取り方が違ってもいいし、ストーリーのその後…を想像するのも『1+1=2』のように答えが決まっていないからこそ、個々の自由な思考で想像していい。こんなふうに絵本の楽しみ方はいろいろあっていいのでしょうね。

絵本の世界は本当に奥深い。

 

 

 

園長    伊勢 千春

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親としての成長

5月7日

GWも終わり、一気に仕事モードに切り替わりました。

長い連休の後はきまって数名の子ども達が登園の際に涙する姿が見られますが、今年もやはりそんな光景が見られました。ちょっぴり涙で登園している子も、今週から平常保育が始まったので、園生活のリズムが少しずつつかめていくといいなと思っています。

そんな平常保育初日の子ども達の様子を各クラスをまわってみてきました。

年少組。

かぜ組さんは、園内探検をしながら、どんなお部屋があるのか、幼稚園の中はどんなふうになっているのかなど、担任の話を聞きながら実際にあちらこちらをまわっており、職員室や園長室にも足を運んでいました。その頃ひかり組はというとちょうど集まりの時間だったようで、担任の読む絵本にくぎづけでした。泣いている子は一人もなく、とても落ち着いた状況でした。入園式ではあんなにあんなに号泣が響きわたっていたというのに、約一ヶ月の間でこんなにもいろいろなことができるようになるなんて驚きです!

年中さんは風の子公園に散策に出かけたり、製作をしていたり。年長組も母の日のプレゼントを作るなど各クラスそれぞれが落ち着いてクラス活動に取り組んでいました。

 

これから暖かくなる日がどんどん増えてくるので、裸足あそびや泥んこあそびなどの外あそびも活発になってくると思います。めるへんの保護者の方にはたくさんの洗濯物が毎日子どもの帰りと共にやってくると思います。どうぞよろしくお願い致します。泥んこの洗濯物は子ども達がとことんあそんだ証です。洗濯物と一緒に、どんなふうにあそんでいたのか、その時我が子はどんな表情をしていたのか、いろいろな想像を膨らませてみてください☆

というのも、幼稚園でどんなことをしてきたか、何が楽しかったか、誰とあそんできたかなどを聞きだそうとしてもなかなか難しい場合があると思います。子どもによって知っている語彙の数も様々で、表現の仕方も大人が思うように上手く伝えることができないのが子どもです。大人ですら個々の個性があるので、状況や思いを上手く話せる人もいれば口下手な人もいていろいろですから子どもならなおさらです。

よく「今日何してあそんできたの?」「誰とあそんできたの?」と聞いても「わかんない」「わすれた」と言って何も聞き出せない…という保護者の声を耳にしますが、それがこういうことです。きっと何かを伝えたいと思った時や、気分がのっている時などは少しでも自分から話をしてくるようになると思います。工作を持ち帰ったり泥んこの服を持ち帰ったりしても子どもから話がない時は、そっと想像を楽しむことを親の楽しみにしてみてはどうでしょう。心にそんな余裕を持たせられたらいいですね。

初めて集団生活に我が子を入れた新入のお母さんは特に「みんなと一緒にちゃんとやれているだろうか」「友だちはできただろうか」「一人でばかりあそんでいないだろうか」など我が子のことで気になることや心配なことはたくさんあると思います。しかし4月にあんなに号泣していた年少さんが一ヶ月もかからず上のような姿になるのです。そう考えると、親がそれほど心配しなくとも、確実に子ども達は集団に順応していけるのだと思います。自然に…。それが毎日の積み重ねによるものです。

集団の中に入れば親が子どもの世界全てを覗いて把握することはできませんし、逆に親が知らない子どもの世界があってもいいのだと思います。

子育ては子どもの成長のためだけではなく、まさに親としての成長のためでもあると、私自身も自分の子育てからいまだ学んでいるところです。

 

 

園長    伊勢 千春

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こどものつぶやき♡

子ども達のつぶやきに思わずほっこりしたり、癒されたり、笑わせられたり、感心したり…。子ども達との何気ない日常にはそんな楽しさが見え隠れしています♡

 

☆こいのぼりを見て☆

私 「見て見て~!ほら~こいのぼりが元気に泳いでいるよー」

N君が不思議そうな顔をして、「おさかななのにおみずなくてもおよげるの?」

私 「こいのぼりはね、すごいんだよ~。お水がなくても泳げるの!」

N君「おみずないのに、どうしておよげるの?」

私 「こいのぼりさんはね、お水がなくても風が吹けば泳げるんだよ」

N君「そうなの…?じゃあ、こいのぼりさんは、およいでどこいくの?」

・・・N君の不思議は広がるのでした♡

 

☆こいのぼりが飾られていない日に☆

Sちゃん「せんせい、きょうはどうしてこいのぼりいないの?」

私  「きっと雨がポツポツ降っていて濡れちゃうからじゃないかなー」

Sちゃん「おさかなだからぬれてもへっちゃらなのに?」

私  「あ~そうだね……(笑)」

N君もSちゃんも共に年少さん。こいのぼりは本物の魚ではないとわかっているのだろうと思いますが、同じ【魚】という部分でまだまだ現実の世界とそうでない世界の区別がついていないのだろうなーと。そんな曖昧な世界を楽しめるのも、2~3歳ならではの世界なのだろうと思いつつ、現実をすぐに知らせてしまうのではなく、そんな期間限定な子どもの世界を一緒に楽しみたいなーと。だってそのうち、嫌でも現実なんて知ることになるのですから☆

 

☆新しい先生?☆

年中組の新入M君が少し驚いた様子で私を指さしてひとこと。

M君「え…?!せんせいってあたらしいせんせい?!」

私 「いいえ。古い先生です。」

会話終了。。。。。(笑)

 

☆おじさんに!☆

外であそんでいた年中H君が小さな釘のようなネジのようなものを持って、まっしぐらに私のもとに走ってきました。

H君「あぶないものがおちてました!」

私 「ほんとだ!H君、ありがとね」

R先生「あ…千春先生…。今これを見つけた時、H君「危ないもの発見したからおじさん(技能主事さん)に届けてくる!」って言って走り出したのに、千春先生のところにまっしぐらにむかっていきましたよぉ~(笑)」

私 「え…?おじさんにって言ってたのに?!えぇ~?!おじさん~?!」。。。みんなで大爆笑!

 

☆おねえさ~ん!☆

年少の泣いていたK君を抱っこしていたのですが、少し落ち着いたのでそっと離れて職員室の戻った後のこと。K君が私がいなくなったことに気づき号泣しながら

K君 「さっきのおねえさんは~?!」

C先生「え?!おねえさん?!」

K君 「うん、さっきのおねえさん!(涙)」

C先生「え?!おねえさん?!」

K君 「うん、おねえさん…(涙)」

C先生「え?!おねえさん?!」

K君 「……おばちゃん?……(涙)」

というやりとりがあったとC先生。ちょっとちょっと~C先生!そこは頑張って言い直しさせなくていいポイントだから~!!!(苦笑)。

 

こんなふうに子ども達との楽しいやりとりで新年度がスタート。ここ2,3日の間でおじさんになったり、おねえさんになったりとなんともまあ忙しいですが(笑)、この一年どんな楽しいエピソードがたまっていくのかな~と今からワクワクしています♡

 

 

園長    伊勢 千春

 

 

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ようこそ めるへんの森へ

4月11日はめるへんの森の入園式でした。

天気が心配でしたが、曇り空のままどうにか入園式を終えることができました。

隣の風の子公園の桜は満開に咲き誇り、まるで子ども達の新しい生活を応援してくれているような、そんな風景でした。

さて、今年度は84名のかわいい子ども達が加わり、新年度がスタートしました。

今年の入園式。

子ども達がホールに入場してくる前から、大きな叫び声に近い泣き声が(笑)、遠くの保育室からも聞こえてきました。そして入場。「おかあさーん!!!」と、それはそれは一生懸命自己表現をし、泣いて入場の子がたーくさん!毎年の光景ではありますが、今年はさらに泣き声に力強さが加わり、パワーアップしたように感じました(笑)。私の式辞も、何とか頑張って子ども達を惹きつけられるようにと思いましたが、限界があり、かなり声を張ってお話ししましたが、残念ながらきっとほとんど聞こえていなかっただろうし、集中できなかっただろうと思われます…(苦笑)。

そんなかなり賑やかな入園式ではありましたが、「とても感動しました…」と目に涙を潤ませていらっしゃったご来賓の方がおりました。地域の方で、実は私の若かりし日の教え子N君のお父さまでした。今年から地域のお仕事をされるとのことで、今回お子さんが卒園されてから20年以上経つでしょうか…めるへんの門を大変久しぶりに通られたとお話しされていました。そしてお子さんが小さかった当時のことがよみがえってきたようです。このころが親として一番子どもと関われるいい時期だったともおっしゃられておりました。本当にその通りだと思います。

幼稚園での生活は子どもにとっては親の手を離れる自立の第一歩です。入園式はその自立の第一歩を踏み出すまさに一日目。ですから、おうちの人から離れて泣くことも離れがたいのも当たり前のことだと思います。そんな姿を見て、おうちの方も不安や心配がたくさんあることと思いますが、いつかこんな姿もあったなーと微笑ましく思い出される時が必ず来ます。ですから笑顔で子ども達を送り出してほしいなーと思います。こうして少しずつ自立を始める子ども達と一緒に、親自身も子どもが自分の頭で考え自分の力で行動できるようになるよう、後押ししながら親として成長していかねばなりません。

めるへんのモットーは、【親が変われば子どもも変わる】【親が育てば子どもも育つ】

子どもだけを何とかしようと思っても変わることは難しく、まずは子どもを取り巻く周りの大人から…という考えです。子どもの成長と一緒に私自身もまだまだ成長していきたいと思っています。子ども達や保護者から、そして同僚や多方面の方々からたくさんのことを吸収していけるようなそんな一年でありたいです。新年度もどうぞよろしくお願い致します。

さて、今週のめるへんの空にはこいのぼりが元気に泳いでいます☆

園長  伊勢 千春

 

 

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