2024年10月10日
一大イベント運動会が終わりました。
今年の夏は格別に暑かったので、あまり無理をさせず、そして熱中症対策には特に注意を払いながらの練習となりました。
毎年運動会の時期になると、運動に苦手意識があったりかけっこ等の順位が自分の思いと違ったりすると当園を渋る子などもちらほら見かけますが、今後学校に上がった時にも経験することになるので、そこは経験を少しずつ積み重ねていってほしい部分だと思っています。勝ち負けが全てではないことや運動に限らず苦手なことにも少しでも取り組んでみようとする前向きな気持ちなども運動会を通して育てていきたい部分です。
また、年長児には、皆で力を合わせることの大切さや、粘り強く最後まで頑張る力、自分のことだけでなく周りを応援する態度など、心育ての部分で育ってほしいと願うところが大きいです。
これから先、好きなことや楽しい事だけでなく、時には踏ん張らなければならないこともあるということも子ども達には少しずつ学んでほしいと思っていますし、そんな子ども達を精いっぱい応援する大人でありたいなとも思っています。年少さんも年中さんも、今はまだ自分が頑張ることや楽しむことで十分ですが、きっと来年再来年には年長児のようなそんな新たな気持ちの芽生えも出てくるはずです。そんな心の育ちを楽しみにしていきたいなと思います。
私もこのような行事を行う際には、ひとつの行事をただこなすだけになりたくないと思っています。子ども達の頑張りには全力で想いを返していきたいと思いますし、あくまで、どの競技や演技にしても各学年だけで作り上げていくものとは思っていません。先生達は日々子ども達と向き合い全力で保育しているのを知っているからこそ、何かの際は力になりたいと思いますし、その時のベストを保護者の方々にも見ていただきたいという思いがあります。だってこれだけ子ども達も先生達も日々頑張っているのですから…。家庭ではまだまだ甘えん坊の子の方が多いかもしれませんが、やる時はこんなにやれているんだという普段の園生活の姿を見ていただいたり、観にいらして下さった皆様にも、満足感充実感でお帰り頂きたいという思いもあったりするため、見せ方などもその時の最高を目指したいという思いがあります。
そして今年度は子ども達にもサプライズで、最後はお楽しみを企画してくれた先生達でした。
私も役を頼まれていたため、全力で役を務めましたが、最後まで子ども達にもいらして下さったおうちの方たちにも楽しんでほしい、来てよかったと思ってもらえたらという思いで、取り組みました。子ども達も全力で頑張った運動会だったので、私ももちろん最後まで全力で☆
その時できるベストを目指して取り組んできた今回の運動会。
暑い中頑張って練習に取り組んできた子ども達と先生達に拍手を送りたいです。
そして最後までベストを尽くそうと奮闘したり皆を楽しませる企画を練り、準備に取り組んできた先生達にも感謝したいです。
運動会当日だけでなく、そこに向かうまでの過程の中で、子ども達の様々な心の面の成長を日々実感していましたし、このような日々の積み重ねが当日の競技や演技に反映されていたと感じ、自画自賛になりますが、私自身、大変素晴らしい運動会になったと思っています。そしてそんな運動会の主役である子ども達をはじめ、先生達を誇りに思います。
このような陰の努力があって行事や日々の教育は成り立っています。普段はなかなか目には見えにくいものですが、そこにこだわりながら、これからも皆と一緒に保育に向き合っていこうと思います。
園長 伊勢 千春
2024年09月19日
9月も半ばになり、運動会シーズンになりました。当園でも先週あたりから、運動会ムードが出てきました。
年少さんは「運動会って何?」というところからスタートしますが、まずは先生や友達と体を動かす楽しさを知ってもらえればいいと思っています。大好きなおうちの人が応援に来ていても、離れて先生や友達と過ごすことができれば花丸!というような気持ちで観てもらえたらいいかもしれませんね。年少さんはかけっこも勝敗を意識して走らせていませんので、「みんなとできた。それで充分」くらいのスモールステップを目指してご覧いただければと思います。
年中さんくらいになると、少しずつ運動会の意味も分かり、本人たちなりに頑張ったり楽しんだりできるようになると思います。しかし、まだまだ個人差が大きいです。
子ども達には発達段階がありますし、特に年齢が小さければ小さいほど月齢なども大きく関わってきます。周りと比べるのではなく、一年前の我が子とまずは比べていただくと成長を感じられるのではないかと思います。
そして年長さん。リレーを始めて間もない走りをたまたま見ましたが、本気度が3割程度(笑)。勝敗がつく競技というオーラはなく、なんだかニコニコ楽しそう。さてここからどこまで本気の走りができるのか、成長が楽しみです。
リレーは確かに勝敗のある競技なので、速さを競うという気持ちももちろん育っていくとは思いますが、やはりリレーや組体操からは『皆で力を合わせる』とか『自分の今の一番(全力)を出す』など、そんな粘り強さも育ってほしいと願って取り入れています。個人差はもちろんありますが、それが年長さんの年齢ならできると考えていますので、是非ひとりひとりの、その子なりの種目への向き合い方や粘り強さが育ってくれたらなーと思っています。そしてそんな姿をご家族の皆さんにもご覧いただきたいです。
昨年の今頃と比べたら、どの子もきっとたくましく成長していることと思いますので、是非楽しみにしていてください。
先生達も縁の下の力持ちとして、子ども達の成長を日々支えてくれています。特に運動会は前向きになれるような表には見えにくい『心の育ち』に着目して、毎日パワフルな子ども達に負けないよう汗だくになりながら、モチベーションアップのために声がけしたり応援したりおなかの底から声を出し、保育にあたっています。運動会当日は教職員全員で一丸となって見ごたえのある充実した運動会になるよう精いっぱい頑張ります。
まだまだ日中は暑さも厳しく、疲れもたまりやすいだろうと思います。なるべくご飯をしっかり食べ、夜は早く寝て体調に気を付けていけるといいですね。
園長 伊勢 千春
2024年09月05日
長い夏休みが終わり、2学期が始まりました。
気づけば9月に入り、朝晩は少しずつ過ごしやすくなってきました。夜になると秋の虫の声も随分聞こえてくるようになり、秋が少しずつ近づいてきているのだと実感できるようになってきました。それでも、まだ日中は残暑が厳しく、熱中症には引き続き気を付けながら過ごしていかなければならない状況がしばらく続きそうです。
さて、夏休み中は私達も普段よりだいぶ余裕があるため、たくさんの研修会に参加し、学びを深めてきました。やはりこういう研修会に参加することは、新たな発見ができたり大事なことを再確認したりする機会にもなり、自己のスキルアップにもつながります。それが2学期以降の保育にも活かされ、子ども達へ還元されていくので、とても貴重な時間だと感じています。私も防火管理者講習に参加し、万が一に備えた知識を身に付けてきました。それに伴い、避難訓練の在り方や園の環境を再度チェックするなどしながら、気を引き締めていこうと思った2学期のスタートです。
さて、夏休みの終わりに、3人のお子さんがめるへんを卒園したOさん夫婦が幼稚園にいらっしゃいました。ご縁があって、仕事を通してまたつながりができたのですが、その時に、子育ての話、学校の話などいろいろなお話しができました。その中で、やはり子どもを育てていくには親も先生達も皆明るくて楽しいのが一番!という話になりました。もっともっと大人が子どもの目線に立って、率先して面白いこと、楽しいことを仕掛けていくくらいがちょうどいいよねと。親になると子どもをしっかり育てなければという想いが出てきて、その想いがイコール小言や注意ばかりになってしまうこともしばしば…。皆さんはいかがでしょう。子育て全盛期の私はそんなこともよくありました。
しかし、子ども達は楽しいこと、面白いことが大好き。だから私は先生としては自分の殻を破り、楽しいこと、面白いこと、ちょっとした(←いや、大分…?!)おふざけの一面も出しながら子ども達に接するようにしてきました。親としての自分も明るく楽しくをモットーに我が子には接するようにしてきました。
Oさんの話では、小学生くらいまでの子どもは一日平均400回くらい笑うのに対し、サラリーマンはなんとたったの3回!という統計が出ているという話を聞きました。サラリーマンの笑う回数の少ないことと言ったら!驚きですよね。なんだかわからないでもない気もしますが…(笑)。大人の平均では一日に笑う回数は20回程度だとか…。それにしても、大人だって一日に平均20回程度しか笑っていないだなんて、子どもと比べたら圧倒的に少ないですよね。もちろん比べられるものではないですが、それでも子育中の親や幼児教育の現場に携わっている立場の者ならば、もっと笑顔でありたいな…そう感じました。
私は一日どれくらい笑っているかな。子どもに負けないくらい笑って笑顔で過ごせているかな。家庭で過ごす時間と園にいる時間でざっくり半分にしたとして、子ども達が園にいる時間に200回分の笑いが生まれているだろうか。そしてその笑いに私達は同じように応えられているだろうか。そんな想像をしていました。
体内の自然免疫を担う重要な役割を持っているNK細胞も、笑うことで免疫のコントロールをつかさどる「間脳」という部分に刺激が伝わり、活性化され、がん細胞やウイルスなど、病気の原因になるものを次々と攻撃するそうです。笑いがもたらす効果は絶大ですね。
『笑い』は幸福感にもつながると思いますし、是非2学期は1学期以上に笑顔を意識し、子ども達に笑いを振りまいていけるよう努めていきたいと思っております。
園長 伊勢 千春
2024年07月19日
早いもので本日終業式を迎え、一学期が終了します。
4月には入園したてで泣いていた子や、進級しクラスや担任が変わって少々緊張していた子などもちらほら見受けられていましたが、少しするとすぐに新しい環境に馴染む姿が今年は印象的でした。
先日クラスをまわった時も、プール後の着替えを一生懸命頑張っていたり、先生や友だちと絵の具や粘土あそび、のりの活動を楽しそうにしていたりと、どのクラスも落ち着いて活動している様子が見られました。
小さい組の子ども達でも自分でできることに頑張って取り組んだり、大きな声で泣きながら登園してきていたのに、こんなに好きなことを見つけて遊べるようになったりしている姿に感動しています。昨日今日突然そのような姿になったのではなく、毎日おうちの方の声がけや送り出し、そして担任達の地道な日々の関わりがあってこその姿だと思っています。だからいつも先生達には感謝していますし、もちろんおうちの方々にもいつも元気に子ども達を送り出していただき感謝感謝です。
そんな園生活のリズムがついてきたところに、長い夏休みがやってきます。
お休み中はお出かけしたりおじいちゃんやおばあちゃんのおうちに行ったり、お祭りに行ったりする子も多いかと思います。是非普段できないような経験や夏ならではの季節の遊びも体験できたら最高ですね。たくさんの自然体験や非日常の経験は、子ども達の好奇心や興味関心の芽を育む絶好の機会になるはずです。時にはメディアに頼らず、そんな時間の過ごし方をする日があってもいいかもしれませんね。
そして、一学期の園生活の中でできるようになったことや頑張っていることがたくさんありました。家庭にいるとどうしても甘えてしまうこともあるかと思いますが、できるだけ前向きな声がけを行っていただきながら、夏休み中も『じぶんでやってみよう』とか、小さなことでもいいので『挑戦してみよう』という気持ちが消えないようにいられると、二学期のスタートを順調に意欲的に切ることができると思います。
毎日家にいると、マイナスなことにばかり目が向きがちになってしまう事もあるかもしれません。しかし、どんな小さなことでもいいので『できたこと』『がんばっていること』に目を向けて褒めたり認めたりする明るい言葉がけを意識していくと、きっと子どもも嬉しくってますます張り切ることと思います。だって誰もが褒められたり頑張りを認めてもらったりすること、そして笑顔を向けられることは嬉しいはずですから。
保護者の皆様方には一学期も大変お世話になりました。各サークルさんや各種ボランティアの皆さん、委員の皆さん、親父の会をはじめとするお父さん達など、たくさんの保護者の皆様のご協力をいただき、子ども達をはじめ園全体が充実した毎日を送ることができました。ありがとうございました。
二学期もパワー全開で子ども達を受け入れられるように努めます。その前に、まずは明日明後日の年長児のお泊り保育!!
年長さんにとって最高の思い出が作れるよう、職員一丸となって楽しい2日間になるよう頑張ります☆
園長 伊勢 千春
2024年07月10日
先週土曜日にめるへん親父の会の名物行事、どろんこ大会が開催されました。
昨年度は土砂降りの中でのどろんこ大会でした。行事の充実度はお天気に大きく左右されますが、今年は程よく日が陰って気温も高くどろんこ大会には絶好のお天気になりました。梅雨の時期ではありましたが無事開催できて良かったです。
今回は120名ほどのお父さんたちの参加があり、朝から穴を掘ったり泥田を作ったり、バケツリレーで水を運んでくださったり。
泥んこ大会スタートと同時に子ども達も元気よく園庭に駆け出してきて、あそびを楽しめた一日になりました。最初は躊躇していたり、お父さんたちの数に圧倒されてへの字眉の年少さんもちらほら見受けられたりしていましたが、楽しそうにあそんでいる年中さんや年長さんの姿を見て徐々に楽しみ始めたようでした。初体験の年少さんにとってはきっと驚きの光景だったかもしれませんが、何事も経験ですね。これが来年再来年になれば日常のどろんこあそびにも拍車がかかり、きっと遊びもダイナミックにパワーアップしていくことと思います。
さて、めるへんの親父の会は1999年(平成11年)からスタートし、今年で25年目を迎えました。立ち上げ初年度に企画会にいらしてくださったお父さんの人数は3名程度。そのうち徐々に拡大していき、私が担当をしていた頃はどろんこ打ち上げの親睦会は最大50人を超えたことも。「めるへんの子はみんな我が子」をコンセプトに、「子どもと一緒に親父も楽しむ」をスローガンに掲げておりました。その神髄は今も変わっておりません。
それ程入念な計画や細やかな準備も特に必要ないのが親父の会。なぜなら仕事ではないからです。臨機応変にそこそこの塩梅で進めていくのが当園の親父の会の良さでもあります。親父の会として企画運営に携わってくださっている皆さんが大まかな計画は立てて下さいますが、そこに当日参加して下さっているたくさんのお父さん方のちょっとしたアイディアや知恵、遊び心を盛り込んでいき、参加しているお父さん達みんなで作り上げていくのが親父の会の醍醐味でもあります。その目的はただひとつ。子ども達と参加してくれているお父さんたちが楽しむことにあるからです。
アバウトでいい。そこそこの塩梅でいい。実際あそんでみたらここをこんな風にした方がいいかも!などあそびながらの修正だって大ありです。せっかくこんな数のお父さんたちが集まるわけですから、子ども達とお父さんたちがより楽しくより積極的に、あそび、関われたら嬉しいなーといつも思っています。親父の会で毎回企画を立てて下さっているお父さま方に感謝しつつ、是非、秋のお父さんめるへんたいむもそんなイメージでご参加いただき、盛り上げていただけたらありがたいです。
さてさて私はと言うと。
毎回オープニングイベントのようなことをお父さん達から無茶振りされ、いつもはウォータースライダーで泥水に飛び込むということをやらされておりますが(笑)、今回は園長VS親父数名の泥田の中での綱引き対決でした。心の中では泥水に飛び込むよりまだましね…なんて思っていましたが、数回の全力綱引きの代償は翌日からの筋肉痛。しかもほぼ全身(笑)。なぜお父さん達相手に全力で一生懸命やってしまったのか…と後悔(笑)。しかしめるへんスピリットはあそびも全力、先生も全力!・・・だとすると、筋肉痛もいたしかたないだろうと泣く泣く諦めております。
楽しい雰囲気やワクワクの空気感を作り出すために常に全力投球という精神は長年にわたり染みついた感覚なのでしょう。しかしそれは私だけでなく、対戦した親父の会メンバーの大げさすぎる倒れ方と表情をご覧いただければわかるはず。子ども達もこの光景を見て大喜びでした。
年少Y君は私がお父さん達をこっぱみじんに倒したことが印象に残ったらしく、帰宅後どろんこ大会の感想は「お父さん達に綱引きで園長先生が勝ったんだよ!」だったらしいです。しかも20回くらいこの話ばかりしていたそう(笑)。「どうしてあんなに強いのかな。ご飯いっぱい食べて早く寝てたら強くなれるかな。」そんな会話が行われていたようです。よほど印象に残ったのでしょうね。
場の雰囲気作り、楽しい空気感は大人から子どもへ伝染します。子ども達を楽しませようと思ったらまずは大人も一緒に楽しむこと。そんな空気が「秋のお父さんとあそぶ会」でもさらに表れたら、より子ども達にとってもお父さん達にとっても楽しい会になるでしょうね。
園長 伊勢 千春