園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2026年09月02日

夏休みが終わり、二学期が始まったと思ったら、もう9月になりました。とんぼを捕まえてくる子がいたり、夜は秋の虫の声も聞こえてきたり。少しずつ秋の気配を感じます。

皆さんの夏休みはどんな夏休みだったでしょうか。

私はといいますと、夏休み中にめるへんOGの先生達と恒例の集まり会をしました。今回は5名で集まりましたが、県外で生活している先生もおり、もうかれこれ20年以上めるへんに足を運んでいないから久しぶりにめるへんに行ってみたい!という要望を受け、めるへんOGのための『めるへんツアー』を行いました。

ちょうど園はお休みの日でしたが、OGの先生達が時間をかけて園内をまわり、最後は隣の風の子公園にも行ってみようとワイワイガヤガヤ楽しい会になりました。

正面玄関前の駐車場が使いやすく整備されたこと、保育室や廊下の床を含め、リフォームされて綺麗な環境に整えられていることなどに感動していました。しかし変わらないものもたくさんあり、「やだ~これ昔のまま~!」「きゃ~!ここも変わってな~い」「え~?!これ今も使ってるんだ~これ買ってもらったとき嬉しかったよね~」などなど歓声が園舎に響いていました。

その中で私がやっぱりOGの先生たちにはめるへん魂がいまだにあるんだな…と思った出来事がありました。

それは、廊下の靴箱のあたりに差し掛かった時

「そういえばこういうところによく泥団子作って入れてた子いたよね~」「いたいた~自分の靴箱の奥の方にカピカピになったやつね~」「子どもにとっては大事な宝物だもんね~」「けど、もうそういう子、いないよね~」

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「いたぁ~!」「やだぁ~やっぱり今でもいるんだぁ~!」「やだぁ~かわいい~♡」と、靴箱奥にひっそり大事に隠された泥団子を見て興奮するOG達(笑)。

すると、次々に靴箱の中をのぞいて

「ちょっと見て~懐かしい~これ藤棚の豆だよね~!」「やだぁ~ちょっと腐ってるけど、大事に自分のところにいれてる~!かわいい~」「奥にあるやつ、もしかしてめるへんたいむのトイレットペーパーの芯で作った腕時計じゃなぁい?!」「ほんとだぁ~」

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と、見る視点がみんな『めるへんの先生』でした(笑)。

教具室の前を通っては「ちょっと失礼しま~す」と、扉を開け、「やだぁ相変わらずのこの安定した独特のにおい♡」「この湿気た臭い、懐かしい~!全然変わってな~い」とか「この荷物の多さと雑多具合も変わってなーい!昔のまんまだね~」と、懐かしんでいる先生たちでしたが、私はというと…何とも言えない複雑な気持ちでした…(苦笑)。

そして最後にホールに入ると

「もしかして、これ秘密基地じゃない?」「ほんとだぁ~♡めっちゃ頑張って作った感じの秘密基地だね」「めるへんの子ってみんなこういう廃材使って自由な発想で物作りするの好きだもんね~」「うんうん、ほんと。大作だね♡」

「それにしても、壁に紙ガムテープOKにするなんて、さっすが千春先生。」

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「えっ・・・・・」

どっひゃ~(;’∀’)!!!

壁に直で紙ガムテープは…これはさすがに…と焦り、皆がめるへんツアーを堪能している間、そーっとそーっと丁寧に、壁から紙ガム剝がしに勤しんだ私です(苦笑)。

 

こんな子がいたね、あんな子がいたね、こんなことをして園長先生に怒られたよね…などなど、この日は一日話が尽きませんでした。

帰りには風の子公園にも行ってみたいね…という話しになり、少し立ち寄りました。「木登りしたり崖登りをしたり、草転がりをしたりしてほんと楽しかったよね~」「うんうん、みんなが風の子公園大好きだったもんね~」「今からの時期はバッタとかコオロギがわんさかじゃない?」と懐かしみ、いまだにそんなあそびがいつでもできるめるへんの環境はやっぱり素晴らしいし、貴重だよね…と。

私も本当にそう思います。

春は千本桜や新緑の木々が美しく、夏は天然のクールダウンができる森、そして秋には虫取りやドングリ拾いに栗拾い、冬には白銀の世界での雪遊び。

フキノトウ、ヨモギ、梅、ふきにたけのこ等々。たくさんの天然の恵みをいただきながら、めるへんの森幼稚園の子どもたちはスクスクのびやかに育っています。それをOGの先生たちもよく知っているのです。

時代が変わりデジタル社会になり、子ども達の生活環境も大きく変わってきています。制限が多くなり窮屈を感じることもしばしば。小さな子ども達のあそびの質も、思う存分身体を使ってあそぶようなダイナミックなあそびから一人でも楽しめてしまうゲームやYouTubeなど、外から中へと少しずつ変化してきています。家庭では時代の流れになかなか逆らえない部分もあると思いますが、せめて幼稚園という子どもたちの社会では、細かい制限を極力かけず、のびのびと生活してほしいと改めて思いました。

幼稚園でしかできないこと、今この幼児期にしかできないことってたくさんあるはずです。

OGの先生たちが靴箱の中にある泥団子に興奮した姿を見て、やっぱり『これがめるへん』と、心から納得。そしてめるへんの森幼稚園に携わった者としての『めるへん魂』はいつまでも息づいているのだなーととても嬉しい気持ちになった一日でした。子どもたちにとっての宝物やこだわり、感覚や感性はこれからも自由でいてほしいと願い、代々引き継がれてきた『めるへん魂』を私も継承し続けたいと思いました。

 

さて、雨が続いた後の久しぶりの晴れ間。園庭には大きな大きな水たまりがたーくさん。天然の泥パックと天然のウォータースライダー。

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幼稚園でしかできないこと。

今の幼児期しか楽しめないこと。

やっぱり、これがめるへん♡

 

 

園長   伊勢 千春

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