園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2024年11月06日

11月になりました。

何だか急に寒くなってきましたね。皆様、寒暖差に留意しながらお過ごしくださいね。

さて、先月は、親父の会のお父さん方との親睦会があったり、関東に住んでいる妹夫婦が仙台に遊びに来たので親戚一同で集まる機会があったりと、普段会話の機会が少ない人たちとの交流の機会に恵まれました。

いろいろな人の話を聞くと「なるほど、そういう考え方もあるか」とか「こんな角度からものを見る視点もあるんだ」など、新たな発見にもつながり自分自身の勉強にもなります。

たまたま親父の会の親睦会でお話したIさん。

実はIさんの奥さんは我が子への接し方がいつもポジティブですごいなーと思っていました。そのことをIさんにお話しすると、Iさんもそう思うと頷いておられました。そしてIさん宅ではルールを決めているようで、「疲れた」という言葉は禁止語になっているとのことでした。その代わりに仕事などでいわゆる「疲れて」帰ってきた時などは「はぁー今日は充実してた~!」というようにしているというお話でした。なるほどそんな解釈もあるのか!と目からうろこでした。確かに多少ニュアンスは違えど、「疲れた」という言葉よりも「充実してた」という言葉の方が何だか一日頑張ったという感じが伝わります。そして聞いていて前向きな印象。それを家族のルールにしているという話を聞いて何だか素敵な家族だなーとほっこりしました。

親戚一同で集まって皆と会話を楽しんでいた時にもためになる話が。

たまたま仕事の話題になり、義弟から『3人のレンガ職人』の話を知っているかと聞かれました。私はこの話は知らなかったのですが、義弟から教えてもらい、自分のタンスの肥やしが増えたということがありました。

その内容は

険しい顔でレンガを積み重ねている一人目のレンガ職人に「ここで何をしているのか」と尋ねると

「レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで暑い日も寒い日も一日中レンガ積み。腰は痛いしあんたたちにはこの大変さはわからないだろう」との答え。

一生懸命レンガを積んでいる二人目のレンガ職人に同じ質問をすると

「ここで大きな壁を作っているんだよ。この仕事のおかげで自分は家族を養っていけるんだ。こうやって仕事があって家族全員が食べていけるのだから、大変な仕事なんて思ったら罰が当たるよ」との答え。

三人目のレンガ職人はイキイキとレンガを積んでいてまた同じ質問をすると

「俺たちは今、歴史に残る大聖堂を作っているところだよ。ここで多くの人が祝福を受けたり悲しみを紛らわせたりできるなんて、素晴らしいだろう」

レンガを積むという同じ仕事をしていても、その人の考え方でこうも発する言葉が変わってくるのですね。『目的』をもって行動することで日々の生活や気持ちにも意味が生まれてくるのだなと思ったひと時でした。

何気なく過ごしている毎日ですが、同じ毎日を過ごすならば今自分が頑張っていることに少しでも意味を持たせて考えることができたなら日々の気持ちも変わり、見え方も変わってくるかもしれませんね。

私の仕事。

純粋無垢なたくさんの光の粒たちが、これから先元気にスクスク大きくなれるよう、大事な根っこの部分を育てるという、とても重要で魅力的な仕事に携わらせてもらっています。そして、そんな子ども達から私自身も毎日たくさんのエネルギーをもらい、成長させてもらっています。

今、子育てを頑張っているお父さんお母さん。

宝物の我が子がこれからも幸せに過ごせるよう『親』にしかできない大切な関わりをしているのですよね。それもまたとても素晴らしい事。

 

心の持ち方ひとつで、何事も価値が変わってくるようです。同じことをする毎日ならばその行動に目的や意味を持たせることが、自分自身のモチベーションにもつながっていくでしょうし、そうなったら少しの苦労や大変さも乗り切れそうですね。

 

園長    伊勢 千春

 

 

 

 

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