2024年09月05日
長い夏休みが終わり、2学期が始まりました。
気づけば9月に入り、朝晩は少しずつ過ごしやすくなってきました。夜になると秋の虫の声も随分聞こえてくるようになり、秋が少しずつ近づいてきているのだと実感できるようになってきました。それでも、まだ日中は残暑が厳しく、熱中症には引き続き気を付けながら過ごしていかなければならない状況がしばらく続きそうです。
さて、夏休み中は私達も普段よりだいぶ余裕があるため、たくさんの研修会に参加し、学びを深めてきました。やはりこういう研修会に参加することは、新たな発見ができたり大事なことを再確認したりする機会にもなり、自己のスキルアップにもつながります。それが2学期以降の保育にも活かされ、子ども達へ還元されていくので、とても貴重な時間だと感じています。私も防火管理者講習に参加し、万が一に備えた知識を身に付けてきました。それに伴い、避難訓練の在り方や園の環境を再度チェックするなどしながら、気を引き締めていこうと思った2学期のスタートです。
さて、夏休みの終わりに、3人のお子さんがめるへんを卒園したOさん夫婦が幼稚園にいらっしゃいました。ご縁があって、仕事を通してまたつながりができたのですが、その時に、子育ての話、学校の話などいろいろなお話しができました。その中で、やはり子どもを育てていくには親も先生達も皆明るくて楽しいのが一番!という話になりました。もっともっと大人が子どもの目線に立って、率先して面白いこと、楽しいことを仕掛けていくくらいがちょうどいいよねと。親になると子どもをしっかり育てなければという想いが出てきて、その想いがイコール小言や注意ばかりになってしまうこともしばしば…。皆さんはいかがでしょう。子育て全盛期の私はそんなこともよくありました。
しかし、子ども達は楽しいこと、面白いことが大好き。だから私は先生としては自分の殻を破り、楽しいこと、面白いこと、ちょっとした(←いや、大分…?!)おふざけの一面も出しながら子ども達に接するようにしてきました。親としての自分も明るく楽しくをモットーに我が子には接するようにしてきました。
Oさんの話では、小学生くらいまでの子どもは一日平均400回くらい笑うのに対し、サラリーマンはなんとたったの3回!という統計が出ているという話を聞きました。サラリーマンの笑う回数の少ないことと言ったら!驚きですよね。なんだかわからないでもない気もしますが…(笑)。大人の平均では一日に笑う回数は20回程度だとか…。それにしても、大人だって一日に平均20回程度しか笑っていないだなんて、子どもと比べたら圧倒的に少ないですよね。もちろん比べられるものではないですが、それでも子育中の親や幼児教育の現場に携わっている立場の者ならば、もっと笑顔でありたいな…そう感じました。
私は一日どれくらい笑っているかな。子どもに負けないくらい笑って笑顔で過ごせているかな。家庭で過ごす時間と園にいる時間でざっくり半分にしたとして、子ども達が園にいる時間に200回分の笑いが生まれているだろうか。そしてその笑いに私達は同じように応えられているだろうか。そんな想像をしていました。
体内の自然免疫を担う重要な役割を持っているNK細胞も、笑うことで免疫のコントロールをつかさどる「間脳」という部分に刺激が伝わり、活性化され、がん細胞やウイルスなど、病気の原因になるものを次々と攻撃するそうです。笑いがもたらす効果は絶大ですね。
『笑い』は幸福感にもつながると思いますし、是非2学期は1学期以上に笑顔を意識し、子ども達に笑いを振りまいていけるよう努めていきたいと思っております。
園長 伊勢 千春