園長先生のつぶやき

心に思うこと、その時感じたことをそのまま綴る、園長の徒然日記です。

2024年07月10日

先週土曜日にめるへん親父の会の名物行事、どろんこ大会が開催されました。

昨年度は土砂降りの中でのどろんこ大会でした。行事の充実度はお天気に大きく左右されますが、今年は程よく日が陰って気温も高くどろんこ大会には絶好のお天気になりました。梅雨の時期ではありましたが無事開催できて良かったです。

今回は120名ほどのお父さんたちの参加があり、朝から穴を掘ったり泥田を作ったり、バケツリレーで水を運んでくださったり。

泥んこ大会スタートと同時に子ども達も元気よく園庭に駆け出してきて、あそびを楽しめた一日になりました。最初は躊躇していたり、お父さんたちの数に圧倒されてへの字眉の年少さんもちらほら見受けられたりしていましたが、楽しそうにあそんでいる年中さんや年長さんの姿を見て徐々に楽しみ始めたようでした。初体験の年少さんにとってはきっと驚きの光景だったかもしれませんが、何事も経験ですね。これが来年再来年になれば日常のどろんこあそびにも拍車がかかり、きっと遊びもダイナミックにパワーアップしていくことと思います。

 

さて、めるへんの親父の会は1999年(平成11年)からスタートし、今年で25年目を迎えました。立ち上げ初年度に企画会にいらしてくださったお父さんの人数は3名程度。そのうち徐々に拡大していき、私が担当をしていた頃はどろんこ打ち上げの親睦会は最大50人を超えたことも。「めるへんの子はみんな我が子」をコンセプトに、「子どもと一緒に親父も楽しむ」をスローガンに掲げておりました。その神髄は今も変わっておりません。

それ程入念な計画や細やかな準備も特に必要ないのが親父の会。なぜなら仕事ではないからです。臨機応変にそこそこの塩梅で進めていくのが当園の親父の会の良さでもあります。親父の会として企画運営に携わってくださっている皆さんが大まかな計画は立てて下さいますが、そこに当日参加して下さっているたくさんのお父さん方のちょっとしたアイディアや知恵、遊び心を盛り込んでいき、参加しているお父さん達みんなで作り上げていくのが親父の会の醍醐味でもあります。その目的はただひとつ。子ども達と参加してくれているお父さんたちが楽しむことにあるからです。

アバウトでいい。そこそこの塩梅でいい。実際あそんでみたらここをこんな風にした方がいいかも!などあそびながらの修正だって大ありです。せっかくこんな数のお父さんたちが集まるわけですから、子ども達とお父さんたちがより楽しくより積極的に、あそび、関われたら嬉しいなーといつも思っています。親父の会で毎回企画を立てて下さっているお父さま方に感謝しつつ、是非、秋のお父さんめるへんたいむもそんなイメージでご参加いただき、盛り上げていただけたらありがたいです。

 

さてさて私はと言うと。

毎回オープニングイベントのようなことをお父さん達から無茶振りされ、いつもはウォータースライダーで泥水に飛び込むということをやらされておりますが(笑)、今回は園長VS親父数名の泥田の中での綱引き対決でした。心の中では泥水に飛び込むよりまだましね…なんて思っていましたが、数回の全力綱引きの代償は翌日からの筋肉痛。しかもほぼ全身(笑)。なぜお父さん達相手に全力で一生懸命やってしまったのか…と後悔(笑)。しかしめるへんスピリットはあそびも全力、先生も全力!・・・だとすると、筋肉痛もいたしかたないだろうと泣く泣く諦めております。

楽しい雰囲気やワクワクの空気感を作り出すために常に全力投球という精神は長年にわたり染みついた感覚なのでしょう。しかしそれは私だけでなく、対戦した親父の会メンバーの大げさすぎる倒れ方と表情をご覧いただければわかるはず。子ども達もこの光景を見て大喜びでした。

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年少Y君は私がお父さん達をこっぱみじんに倒したことが印象に残ったらしく、帰宅後どろんこ大会の感想は「お父さん達に綱引きで園長先生が勝ったんだよ!」だったらしいです。しかも20回くらいこの話ばかりしていたそう(笑)。「どうしてあんなに強いのかな。ご飯いっぱい食べて早く寝てたら強くなれるかな。」そんな会話が行われていたようです。よほど印象に残ったのでしょうね。

場の雰囲気作り、楽しい空気感は大人から子どもへ伝染します。子ども達を楽しませようと思ったらまずは大人も一緒に楽しむこと。そんな空気が「秋のお父さんとあそぶ会」でもさらに表れたら、より子ども達にとってもお父さん達にとっても楽しい会になるでしょうね。

 

 

園長   伊勢 千春

 

 

 

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